日本で見つけた越南の記事一覧

銀座のヴェトナム麺

ベトナムと関わるずっとずっと前から気になっていたものに、銀座中央通りの歩道の片隅の「ヴェトナム麺」という看板があります。その小さな路地の奥にお店があるようでした。
かなり以前は、板に手書きで「当店自慢 ヴェトナム麺」とあり、その後、建物は新しくなりきれいな看板に変わっていました。

通る度に「あ〜、今度来てみよう」と思いながら、かれこれ20年近く。ベトナム料理とはいったいどんな関係が!?
銀座で映画を見た帰りに、今日こそ!と意を決して行ってみました。

すると、ビル全体が暗いではありませんか。店の入り口まで行ってじ〜っと張り紙を見ると「閉店のお知らせ」と。食べないうちに閉店だなんて!

と、その隣にもう1枚張り紙が。「姉妹店 東東居でもヴェトナム麺が食べられます」地図を見るとすぐ近くらしい。

歩いて5分くらい。ありました、看板が。
   

そして隣に「八真茂登」の看板も!これこれ!
この看板がヴェトナム麺の店。
ヤマモト

お店は地下です。
入り口正面はキッチン、右奥に入って行くとテーブル席があります。
私が行った時にはお店のおばあちゃんがご飯を食べていて、なんだか自宅の奥もお店にしてしまったハノイの麺食堂みたいにアットホームな雰囲気でした。

これがヴェトナム麺。
上にゴロゴロ載っているのはニンニクです。

ニンニクはちょっと酸味があって漬け込んでいる感じ。
野菜たっぷり、あんかけで醤油味、ニンニクとチャーシューがのっている広東麺というところでしょうか。
すごいボリュームでしたが、思ったほど油っぽくはなく、ビールを飲みながら完食。

で、どうしてヴェトナムなんだろう!?とわいてくる疑問。
お会計の時にお母さんに聞いてみました。

もともとは洋食屋さんだったそうです。ところが東京オリンピックの時にコックさんを引き抜かれてしまい、どうしようかと悩んでいた時に、そのコックさんがいつも作っていたフィリピンの鶏料理に使うニンニクを何かに使えないかとお父さんが開発したのがこの麺ということです。(きっとフィリピンの「アドボ」という料理ですね)

その後は中華料理店として現在に至り、さっき私が見たビルの方のお店はビル全体が閉鎖というのでこちらに移ってきているのだそうです。

さてさて、そしてどうしてヴェトナム麺という名前が付いたのですか。
「当時、世の中はベトナム戦争一色の時代だったので、じゃあ「ヴェトナム麺」にしようと付けたんですよ。」
そうだったのかぁ。

「ヴェトナム麺」の疑問はかくしてあっさりと解決。

店を出ると、仕事帰りに一杯呑んだあと?といった風情のサラリーマンがすれ違いに東東居に入って行きました。
会社で働いていた頃にこの店を知っていたら、きっと私も呑んだあとに食べに来ていたかも。

年画で迎えるお正月〜ベトナム民間版画展〜

新聞の小さな告知欄で見つけた展覧会、「ベトナム民間版画展」を吉祥寺美術館に見に行ってきました。


  
「年画」とは、もともと中国の人たちが春節(旧正月)に厄除け、家内安全、招福の目的で家に飾る民衆版画のこと。

ベトナムで有名な「ドンホー版画」も中国から伝わり作られたものだそうです。
今回はこの「ドンホー版画」に加え、「ハンチョン版画」も数多く展示されていて、その違いを較べながら見ることができました。 

「ドンホー版画」はその昔、仏教伝播の地として栄えたハノイ近郊のドンホー村で収穫後の農閑期に正月(テト)用の飾り絵として制作されていました。

題材は、ベトナムの歴史や英雄を描いたもの、男女の風俗を揶揄した風刺図、中国故事や民話からとられたものなど、親しみやすいものが多いのが特徴です。
こういう特徴のものはベトナムに行くと版画を売っているお店や文房具店でカードとして売られていたりとよく見かけるものですが、今回の展覧会では、子どもの勉学を奨励したり、戦時下のプロパガンダ的な役割を持っていたドンホー版画もありました。

「独立平和のために勉強しよう」とか米軍の落下傘部隊を追いかける南ベトナム解放戦線部隊を描いた「統一の日」など、写真でお見せできないのが残念ですが、こういうドンホー版画もあったのだなぁと驚きました。

手持ちのカードでドンホー版画のご紹介。こちらは「子沢山な豚」。

     
多産なブタは子孫繁栄の象徴です。

対して「ハンチョン版画」はかつてハノイ市内のハンチョン通りで富裕層からの注文により制作された、都市派の年画です。
中国年画の影響が色濃く、祭祀図や装飾的な花鳥図が多いのが特徴。

今までは「ドンホー版画」と思っていた「ハンチョン版画」がたくさんありました。
こちらも手持ちのカードでご紹介します。(全部ドンホー版画と思って買っていたのですが)

「鯉魚望月図」。中秋の月見をする鯉の図。

        

鯉は日本のこいのぼり同様、立身出世の象徴。

「ねずみの嫁入り」。

     
ねずみが猫に鳥や魚をせっせと運んでいて、嫁入りのような大切な行事も賄賂を贈らなければうまくいかないという、封建社会の悪しき習慣を風刺しています。

この展覧会は1月18日で終了していますが、今回約120点のコレクションを見せてくださった女子美術大講師田所政江さんの本が出版されています。
制作方法や題材なども網羅された、中国の年画にもものすごく詳しい著者のこの本、私も欲しいなぁ。


    

初めて行った吉祥寺美術館。伊勢丹新館の7階にあるなんて全然知りませんでした。
小さな美術館ですが、静かな、落ち着ける場所です。

ベトナムフェスティバル2008

去る9月20日・21日、代々木公園で行われた「ベトナムフェスティバル2008」にMaimaiとCHE ca phe,、出店しました。1日目は台風がそれていい天気、2日目の午後は大雨だったけれど、2日間を通してたくさんのお客様がいらしてくださって、感激でした〜。どうもありがとうございました。

左がMaimai、右はCHE ca phe。スタッフの女子率ほぼ100%。


 
ベトナムのカフェやビアホイに飾ってあるビールやコーラの広告をマネて
こんなピラピラを作ってみました。

Che ca pheもこんな感じで。
ミックスチェー、1日目は途中で品切れになってしまい、ご迷惑をおかけいたしました。

Maimaiでは、「バインミー・シウマイ」を販売しました。ベトナムで食べるみたいに、オーブンで温めたバゲットに蒸し器で蒸した皮なしのシウマイ(ベトナムのしゅうまいって皮がなくてミートボールみたいなんです)をスプーンの背でぶりぶりっとつぶし、トマトソースをたらり、なます、赤唐辛子とパクチー、万ネギを挟みました。ご注文いただいてから作っていたので、お待たせしてしまった皆様、申しわけありませんでした。

実はこのバインミー・シウマイ、わたしが11年前ベトナムで初めて食べたバインミーなのです。初めて行ったベトナム旅行、バインミーが食べたかったのに言葉がうまく伝わらず、(バインミーって、発音が難しい・・・字で書くと「バン!ミー」て感じですかね)食べられないままとうとう最終日の朝、屋台で麺をすすっていたらそこにはなんとバゲットが!これこれ、「食べたい!」というとやおらバゲットをざくざく切って蒸し器の中からシウマイを取り出しぶりぶりつぶしてトマトソースをかけてくれたのでした。パテやハムが入ったバインミーを想像していたわたしには意表をつく展開でしたが、外はカリカリ中はスカスカのバゲットにトマトソースがしみてシウマイからも肉汁がジュワ〜、サイズもほどよくひとつがちょうど1人前、なんて素敵な食べ物なんでしょう!とりこになってしまいました。

それからというもの、ベトナムでは北から南からいろんな具材のバインミーを食べ歩いています。形も大きさもいろいろでおもしろいですよ、ラオスにも足をのばし「カオチー」(ラオス語でバゲットサンドの意味)もたくさん食べました。ラオスのバゲットはちょっともちもちっとしていてベトナムのとはまたちょっと違って食べた感があり。
各地のいろんなバインミーについてはこのブログでも追々ご紹介していきたいと思っております。

今年3月に行ったラオス・ルアンパバーンの市場の中のバゲット屋さん。

本当はベトナムのバインミー屋さんのように炭火のトタンオーブンでバゲット温めたかったなぁ。でも、今回は、江古田に住んでいて、たくさん南米のお料理を教えてくれたコロンビア人のお友だちギジェルモさんが、帰国するときに譲ってくれたでっかいオーブンが大活躍!そういえばもうすぐサンクスギビングデー、彼が毎年このオーブンで、丸ごとターキーを焼いてごちそうしてくれたのを思い出して懐かしくなりました。(話が脱線してしまいましたね・・・)

さてさて今回のフェスで、すごくうれしかったのは、日本人のお客様だけでなく、ベトナム人のお客様もたくさんバインミーを買いにきてくださったことです。1日目の午後から少しずつベトナム人のお客様が多くなり、2日目には大雨の中並んで、ひとりで何本もバインミーを買ってくださるベトナム人の方が急増、とても励みになりました。

カムオン!

江古田のお店を休んでの出店となりましたが、初めての大きなイベントへの参加を通じて得たものはとても多く、今後の店の営業にも必ずや活かせるものと確信しています。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

*おまけ

やっぱり忙しくてラム・チューンのコンサートはゆっくり見に行けなかった・・・残念。これは前夜祭前のリハーサルでのいとしのラム・チューン。

*おまけ その2
同じ代々木公園に出ていた屋台・・・こっちも気になる・・・。
ベトフェスも日本のお祭りみたいにこんなふうに1店舗1品なんていうのもおもしろいですよね。